JAPAN SWIM 2006
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JAPAN SWIM 2006
第82回日本選手権水泳競技大会 競泳競技
予想会
財団法人 日本水泳連盟
常務理事 青木 剛
■男子自由形
 50mは伊藤真選手、明治大学に進学した山本啓照選手、先日の短水路日本選手権100m・200mで日本記録を出した細川大輔選手の優勝争いになると思います。日本記録は難しいと思いますが、どれだけレベルを上げられるかが焦点です。100mに関しては昨年、世界から遅れましたが50秒を突破した新進気鋭の佐藤久佳選手が中心のレースになると思います。佐藤選手が自らの持つ日本記録を更新できるかということと、先を越された細川選手が佐藤選手の日本記録を敗れるか、何人の選手が50秒を突破できるか、というところに注目したいと思います。200mについては日本記録保持者の奥村幸大選手、それから内田翔選手、佐藤選手、それに細川選手が入ります。この5人が日本記録を破って優勝する、あるいは上位に入ることが期待されています。400mと800mについては松田丈志選手がどれだけの記録を出すかということと、200m同様内田選手が伸びてきていますので、内田選手の記録も注目していただきたいと思います。1500mについては松田選手が出ないとうことで、残りの選手はちょっとレベルが落ちますが、その中でどれだけ記録を伸ばしていくかに注目です。

■男子背泳ぎ
 背泳ぎはレベルの高いところで混戦です。50m・100mは森田智己選手を中心に宮下純一選手、山口雅文選手。200mは森田選手、日本記録保持者の中野高選手。非常にレベルの高い戦いが期待されます。派遣標準Iを突破しての1位、2位の競争になる可能性は十分ありますし、選手もそういった意識でいると思います。日本記録を狙えると同時に、レベルの高いレースを期待してもらいたいと思います。

■男子平泳ぎ
 平泳ぎについては北島康介選手が優勢です。昨年200mであのようなレース(3位)になりましたが、今年も同じように200mに出場ということで、どういったレースになるのか注目していただきたいと思います。あとは、昨年世界選手権200m平泳ぎで銅メダルを獲った今村元気選手にも注目です。

■男子バタフライ
 100mについては高安亮選手、200mについては松田選手と柴田隆一選手、このあたりの選手がさらに記録を上げてくるでしょう。また、山本貴司選手が復帰しました。100m、200mでどういった泳ぎを見せて、どういったレースをするか、注目です。200mについてはこの大会で世界選手権代表が決定する、つまり派遣標準Iを突破して1位、2位が決まる可能性が十分にあります。

■男子個人メドレー
 昨年の世界選手権で、2種目入賞を果たした佐野秀匡選手が自分の記録をどの程度伸ばすか、あるいは日本記録が出せるのかに注目です。あとは、2月の短水路選手権で高桑健選手が記録を伸ばしており期待できます。さらに、奥出泰史選手、三木二郎選手が上位に食い込んでくるでしょう。

■女子自由形
 女子の短距離は、50m・100m・200mとも世界のレベルから遅れています。この大会では、できるだけ派遣標準記録IIのところまで持っていって欲しい。浦部紀衣選手、青木彗選手、50mの真島枝里子選手、山田香選手といったところがどれだけ記録を伸ばすか期待しています。400m・800m・1500mについては柴田亜衣選手がどういった記録を出すかに注目していただきたいと思います。

■女子背泳ぎ
 背泳ぎに関しては男子の背泳ぎ、200mバタフライ同様、世界選手権代表が派遣標準Iを記録して1位、2位というケースが十分考えられます。中村真衣選手、中村礼子選手や伊藤華英選手、寺川綾選手といった有力選手に加え、新たに五十嵐貴美選手、及川真沙紀選手といったところが伸びてきていますので、そういった選手がどれだけ激しい・厳しいレースをするか、記録的にどこまでいけるか。中国もかなり記録を伸ばしておりますので、そういった競争の中でぜひ日本記録を更新して、背泳ぎの女子全体のレベルが上がることを期待しています。

■女子平泳ぎ
 女子平泳ぎは今年世界から遅れています。短水路選手権で優勝した三輪芳美選手、世界選手権200mで4位の種田恵選手、若手の北川麻美選手、中村沙耶香選手、こういったところに注目していただきたいと思います。とにかく記録を上げて優勝する、あるいは上位に入ることを期待しています。

■女子バタフライ
 女子バタフライでは中西悠子選手の100m・200m、特に200mの記録に注目です。また、短水路選手権において、山梨学院大学の加藤ゆか選手が日本記録で優勝しました。長距離では実績はありませんが、今度の大会でどういった記録を出すのか注目していただきたいと思います。

■女子個人メドレー
 個人メドレーでは藤野舞子選手がどこまで記録を上げてくるか、期待しています。藤野選手以外は世界から離れていますので、若手の選手は記録を上げることが目標になってくると思います。

財団法人 日本水泳連盟
理事 上野 広治
 シドニー五輪以降、選考会の位置づけがはっきりしております。五輪中間年のパンパシフィックはエントリーが自由な状況でできますので、選手の底上げを考え、4年間のサイクルの中で一番選手団人数が増えると構成になるかと思います。
 2001年以降は明確な派遣標準記録を設定しており、2001年・2002年・2003年の3年は、派遣標準記録は全て同じです。この記録はオリンピックが終わった年の一番レベルが高かったときのランキングで3年間を設定しています。なおかつ、アテネオリンピックの年には、特別な形でオリンピック派遣の標準記録を設定しました。
アテネが終わってから、2005年から2007年までの派遣標準記録は、全く同じ状況できています。そういう状況で、レベルが4年間でどれだけ上がってきてかという部分を数字で表すことができます。徐々に年々増えていくというのは理想ですが、2007年で派遣標準記録Iを確実に切ってこないと、2008年の標準記録IIは突破できないといった状況になってくると思います。その辺は記録の操作ではないのですが、ハードルを上げていった状況で飛びついてくる選手の数を増やしていき、さらに最後の年だけハードルをもう一段階上げて選手を絞り込むことになるかとおもいます。
 今回は派遣標準Iの記録を切れば、世界水泳まで代表を決められることになります。国内の大会ということで、選手は辰巳の泳ぎ方もわかっていますし、準決勝がない大会ということを考慮すると、焦点を絞ってくることが想定されます。日本選手権で100mだけは決めておく。200mはパンパシフィックで狙う、といったようなことが、練習の状態からうかがえられます。
 補足としてはそんな状況で、いくつ日本記録が出るかいうことで楽しみにしております。男子100m自由形では、佐藤久佳選手が50秒を切りましたけれど、そのレースの前半50mは24秒切っていました。今回は短距離陣が前半から積極的に入ってくることは間違いなく、細川大輔選手、伊藤真選手あたりが23秒5・6で回ってくると、大幅な日本記録の短縮というのも考えられます。先行していく短距離陣、後半型の佐藤選手なんかが競い合えば、記録の更新が可能かと思います。
 エントリーでご覧のとおり、1500m自由形に松田丈志選手がエントリーしておりません。柴田隆一選手、山本貴司選手との200mバタフライの駆け引きは、ここからもう始まっている状況です。また、1500m自由形については、優勝すればパンパシフィックに選ばれるということで、非常に世界標準を意識するのではないかなと思います。
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