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予想会
JAPAN SWIM 2008
第84回日本選手権水泳競技大会 競泳競技
予想会

財団法人 日本水泳連盟
副会長兼専務理事 佐野 和夫

 JAPAN SWIM 2008/第84回日本選手権水泳競技会 競泳競技を、北京オリンピックの代表選考を兼ねて開催することになりました。本日は非常に多くの皆様が関心を示してくださいまして、お忙しい中ご来場いただきありがとうございます。この北京、アジアのオリンピック、日本の隣の国ということもありまして、色々な意味で意義深いと思いますし、また関心が深いということだと思います。特に既にご承知のように、代表選考につきましては、皆様方には色々な面で、基準を含めてできるだけの情報を提供してまいりました。非常にレベルの高い派遣標準のため、選手は厳しい状況でチャレンジするわけでございます。そういうことで興味をもたれるのではないかと思います。既に入場券もかなりの勢いで売れているようでございますし、また今回は特にNHKさんのご協力もあり、決勝を連日生放送していただけるということで、なお一層皆々様に輪をかけて興味が注がれると思います。本日は予想会ということで、上野強化委員長より詳しい話があるかと思いますので是非宜しくお願いします。どうもご協力ありがとうございます。

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財団法人 日本水泳連盟
常務理事、競泳委員長 上野 広治

■男子自由形
50mにつきましては、派遣標準記録が22秒14ですので、どの選手を考えてもよほどの記録を出さない限りは優勝してもオリンピックにいけないということになると思います。100mは、一つは個人で派遣標準記録を切ること。続いて400mリレーの4人の合計タイムも出てきます。その点を考えますと、藤井拓郎選手がエントリーしていない。この段階で藤井拓郎選手の自己ベストは昨年のインターカレッジの49秒95で、その辺を考えますと佐藤久佳選手の48秒91、細川大輔選手の49秒86、伊藤真の49秒73と、4番目の選手が50秒という中でトータルタイムが派遣標準に関しては3分18秒36ですので、平均タイム49秒59。藤井選手を抜いた状況で上位4名の合計タイムが上手く派遣標準記録を突破してくれるかが鍵になります。併せて、優勝者に対してメドレーリレーの自由形選手ということになります。この辺の流れを作るに当たりましても、100m自由形は最終日になりますので、その次の200m自由形で同じような状況で800mリレーの種目を獲得してきているかどうか。ある面、佐藤選手、細川選手等、重複する選手もいると思います。例えば、前半の200mで、800mリレーの標準記録をとっていれば、気楽な気分で100m自由形の最終日を迎えられると思いますが、その辺の駆け引きも出てくると思いますが、駆け引きばかりしているとトータルタイムがなかなかクリアできないという状況になると思います。特に200m自由形、3日目の決勝になると思いますが、どの選手となるかわかりませんが、4名の合計タイムがまず男子リレーの標準記録を突破することが鍵になるかと思います。400m、1500mに関して、400mは特に松田丈志選手、これが標準記録を突破するか。1500mに対しても大幅に記録を上げないと標準記録を突破できないので、自由形がリレーを含めて何人いけるか。前回のアテネを考えますと、奥村幸大選手が200mで切り、松田選手が400mで切りと、たった二人という状況ですので、いい流れを作ってくれて、自由形、50mから1500mの間に数多くの選手が標準記録を切ってくれることを期待している次第です。

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■男子背泳ぎ
100mは第一人者の森田智己選手、続いて実績でいきますと山口雅文選手、宮下純一選手等ですが、伸び盛りの入江陵介選手等が食い込んでくる可能性が非常に高いのではないかと思います。森田選手が一歩頭出ていますが、森田選手に関しても選ばれる標準記録が目標ではなく、当然日本記録を更新した上で代表の座を獲得することが北京への条件ではないかと思います。200mにつきましては、入江選手の1分56秒53、1月の終わりにコナミで出した記録が更に跳ね上がるかどうか、続いて2番手がどうなるかが注目される点です。

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■男子平泳ぎ
100mに関しては、まず北島康介選手の自己ベスト更新、それもいかにブレンダン・ハンセン選手の世界記録に近づくかどうかだと思います。200mに関しても同じことが言えるかと思います。最低限ここで自己ベスト更新、北島選手本人も口にしていますが、周りの状況を考えても正直2003年に北島選手が59秒、2分9秒で泳いで、約5年この状況が続いております。ですから、逆に言えばヨーロッパでも59秒が一人で、オーストラリアがそれに近い状況、併せて2分9秒に関してはオーストラリアで1名、ヨーロッパで3名、その辺を考えますと、北島選手に関しては確実に北京に繋がるレースとういうことで日本記録が期待されます。2番手につきましては100mの実績からすると山下誠選手ですが、伸び盛りの立石諒選手、或いは末永雄太選手等が派遣標準記録を突破してくるかどうか?200mについても同じことが言えると思います。実績のある今村元気選手、若手の立石選手等ですが、牽制しあったレースをしていますと派遣標準記録の突破は難しいと思いますので、北島選手は自己ベスト、併せて2分12秒0という状況で決して切れないことはないのですが、過去に切ったのは今村選手一人しかいないといった状況です。

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■男子バタフライ
100mは接戦になると思いますが、ベテランの山本貴司選手、前回100分の2秒で(アテネへ)行かれなかった高安亮選手等が派遣標準記録を突破できるかどうか。200mは数多くの選手が何回も派遣標準記録を突破してきています。200mについては記録よりも勝負で、誰が二枠を獲得できるかに注目が集まると思います。当然、松田選手、柴田隆一選手、山本選手、この3人の他、1分55秒の自己ベストを持っている坂田選手辺りがどのくらいの伸びを示してくるか。本番と同じですけど、予選、準決勝、決勝と3回あるわけですので、いかにこの3回の泳ぎ方をうまく持ってきて、3回目の決勝で飛躍的な記録を出せるかどうか。この辺も選手の度量にかかってきます。

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■男子個人メドレー
200mは2分を切っています高桑健選手、自己ベストでは三木二郎選手なども切っておりますが、高桑選手、100mを辞退してきた藤井選手、この辺に注目を浴びるのではないかと思いますが、佐野秀匡選手等、誰が代表の座を勝ち取ってもおかしくないと思いますが、2分00秒57という記録ですので、順当に行けば2枚入るところだと思います。前回のアテネでも森隆弘選手と三木選手が代表を獲得し、アテネでも二人決勝に残っているという実績からしますと、激しい戦いをしてなおかつ2名代表を獲得できればと思います。同じようなことを言えるのが400mです。佐野選手が一応4分16秒という自己ベストを持っていますが、三木選手が14秒、森選手が15秒と、ここ4年間日本記録が出ていないという現状ですのでどの選手が入ってくるかわかりませんが、4分16秒86といった標準記録を目標にレースを展開しているくらいでは、ここでは北京に行っても代表を獲得してもなかなか決勝に残れるレベルではないかと思います。特に200m、400mの個人メドレーは、アテネまで数多くの決勝進出を獲得してきているのですが、先ほどの北島選手ではないですがここ4年間停滞している種目ですので、大幅な記録更新を期待したいです。

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■女子自由形
50m、100m、200m自由形、ここは一番代表に入るのが難しいところだと思いますが、ひとつ男子と同じように、三日目の女子200m自由形、ここにいかに800mリレーの代表獲得できるかどうか。一つは自己ベストを更新して、力もつけてきています上田春佳選手、この辺のところの記録がある面貯金になりえるところまで記録があがるかどうか。更に女子は多分に800mリレーも厳しいという考えが選手の頭にはあると思います。当然そこの中で女子は1分58秒26、自分だけでもまずは派遣標準2を切ろうというような心意気もあるかと思いますが、その辺のところで実績のある上田選手、浦部紀衣選手、そして三田真希選手といった選手たちがいかに4名力を合わせて代表に近づくかどうかが鍵になると思います。その辺のところでクリアされるかされないか、クリアされていれば男子と同じように100mの自由形一発勝負になってくると思いますが、もしここで50m、100mの自由形で誰もいけてないという状況になりますと、当然100m自由形でメドレーリレー狙いという事で前回の4年前を考えますと永井奉子選手が最後の最後でメドレーリレーの自由形ということで入ってきています。そういうことのないように、できる限り200m自由形で是非とも4名力を合わせて切ってもらいたいと思います。400m自由形につきましては、柴田亜衣選手、派遣標準記録は4分8秒と、普通に行けば当然切れるところではありますが、世界記録も4分1秒に跳ね上がっているわけです。そういう点で、それに匹敵するような、柴田選手には是非とも日本記録を突破して代表の座を勝ち取ってもらいたいと思います。2番手に続く選手がどうかという点で、矢野友理江選手辺りに期待されると思いますが、何しろ大会初日の種目になってくると思いますので、全体の底上げも含めまして、ここで柴田選手、矢野選手辺りに一番期待したいところです。800mは柴田選手の金メダル以来、この800m自由形についても全体的にレベルが上がってきているところです。ここも日本記録を達成してオリンピック代表を勝ち取ってもらいたいと期待する部分と、是非とも最低限派遣標準記録ではなく自己ベストで、日本記録で代表の座を獲得する、イコール北京に繋がるという状況だと思います。

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■女子背泳ぎ
背泳ぎ100m、200mはなかなか…二名の選手が決まるのも、ここも中村礼子選手は我々にとっても100mで北京を狙える種目と考えておりましたが、今現状で8番目のランキングに落ちております。そういう点でも是非とも1分を切って代表の座を獲得してもらいたいと思いますし、併せて2番手の選手も同じことが言えると思います。若手の酒井志穂選手、この辺につきましても激しい戦いの中、是非とも高いレベルで100m、200m背泳ぎ代表の座を勝ち取ってもらいたいと思います。オーストラリア等では、3番目の選手、代表を勝ち取れなかった選手でさえも59秒と、レベルアップされている状況ですので、是非とも日本が狙える種目で今までいたわけですので、併せてここでも日本選手権といえども、高いレベルで競い合って、なおかつ二人とも、また三人、四人と、高いレベルで競い合って代表の座を勝ち取ってもらいたいといった種目になると思います。今言った中村選手、伊藤華英選手が第一人者でありますが、それを脅かす100mでは酒井選手、前回大会のオリンピック代表である寺川綾選手、それと200mにつきましては五十嵐貴美選手、若手の福田智代選手、この辺が脅かすような展開を望む次第であります。

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■平泳ぎ
100m、200mは北京オープンでは若干心配気味の種田恵選手、田村奈々香選手、この二名の選手。これを中心に展開してくると思いますが、100mに関しては三輪芳美選手、佐藤かほり選手はマンチェスターの大会に出た後ですが、この辺のベテランの選手。そして、北川麻美選手。200mに関しては、田村選手、種田選手に続きまして、やはり金藤理絵選手。この辺りが代表の座を脅かす、または食い込むようなレース展開、ここにつきましても種田選手の記録も非常に高いのですが、9月以降間が空いています。是非とも今までは種田選手、田村選手は、シーズン始めは記録が悪く、シーズン終わりに、特に9月になって記録を上げてくるといった選手ですので、非常にオリンピック選考で気合が入っていると思いますが、立ち上げいいスタートを切ってもらいたいといった状況です。

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■女子バタフライ
女子バタフライについては、加藤ゆか選手。ここは個人の記録と併せてメドレーリレーにも関係してきます。200mは中西悠子選手が順調に来ているということで、短水路で世界記録を作っています。ヨーロッパでも2分6秒が二人出てきていますし、また若い選手もこの中に加わってきている。中西選手には是非とも2分5秒の世界記録に肉薄するような、または世界記録を狙ってもらいたいようなレース展開をして是非とも代表の座を勝ち取ってもらいたい。2番手につきましては、2分7秒35の星奈津美選手。北京オープンで出した記録になりますが、それまで実績のある秋山夏希選手が2分8秒台。若手高校生二人がどのような激しいレースをして、予選、準決勝、決勝と3回の見ごたえのあるレースになると思います。中西選手に肉薄するような状況で高いレベルで2番手の選手も競い合い、1番、2番の代表選手がオリンピックでもメダルを狙えるような記録で代表を勝ち取ってもらいたいと思います。

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■女子個人メドレー
派遣標準記録から言いますと、どうも200mのほうが狙えるようなところにきていますが、世界のレベルも当然同じように200mも上がってきています。若手の加藤和選手、もう若手といっても大学生になってきています。それと400m個人メドレーでは自己ベストが一番高い藤野舞子。この辺も4年越しの代表の座を狙ってきている状況ですので、併せて北川選手。代表の座を勝ち取るだけでなく、頭の中では当然派遣標準記録も離れない状況だと思いますので、それを頭の中に入れながら積極的なレースの中、ここも上手くいけば代表二人が切れるような可能性もあると思います。
 
そういう中、私としてもワクワクする段階ですが、競泳ですので競い合いながら記録を上げる。レースのスタート台に上がったときに気持ちが負けているやつは代表から外れると思います。そういう競い合いの中から上手くいってですね、理想的な25名から30名という人数が終わってみて代表になっていることを期待しているしだいです。シドニーでは21名、アテネでは20名といったような少数精鋭になってしまいましたが、是非とも今言ったような展開になってくれれば、25名から30名といったような選手団も編成できるのではないかと期待しています。

 

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