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注目選手紹介
藤井 拓郎

所 属

KONAMI

種 目

バタフライ、個人メドレー

文・折山淑美

 08年は藤井にとって、待ちに待っていた飛躍の年だった。五輪選考会という重圧に晒される4月の日本選手権、200m個人メドレーでは高桑健、佐野秀匡という実力者を抑えて優勝し、初代表の座を手にした。さらに、翌日からの100mバタフライでは準決勝、決勝と日本新記録を連発。特に決勝では日本人初の52秒突破となる、51秒86で優勝したのだ。さらに6月のジャパンオープン200m個人メドレーでは1分59秒28の日本新をマークした。
 彼の勢いはそれだけでは止まらなかった。自身初の大舞台だった北京五輪でも物おじひとつしなかった。200m個人メドレーでは準決勝で敗退したが、狙っていた100mバタフライでは予選から51秒50の日本新記録をマーク。決勝でも再び51秒50を出して6位入賞と、51秒台を完全に自分のアベレージタイムにしたのだ。
 その勢いはさらに続いた。最終種目の400mメドレーリレーでは予選50秒86、決勝50秒89とスーパーラップを連発。決勝ではフェルプス(アメリカ)のラップタイムに0秒74差まで迫り、北島康介とともに日本銅メダル獲得の立役者となった。
 北京の100mバタフライで優勝したフェルプスとの差は0秒92だった。その差をいかに縮めていくか。新たな目標を持った藤井は09年2月の東京都選手権で51秒28の日本記録樹立。当面の目標である50秒台も見え始めてきている。

 

※写真は競泳ジャパンオープン2009より

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