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注目選手紹介
伊藤 華英

所 属

セントラルスポーツ

種 目

背泳ぎ

文・折山淑美

 「抜群のセンスの持ち主」と高い評価を受けながらも、なかなか結果を出せない。それが伊藤華英を見守る関係者がいつも感じるじれったさだ。
 01年世界選手権以来、日本代表の常連となりながらも、アテネ五輪は選考会の失敗で代表になれず。06年には200mで日本記録を出しながらも、4ヶ月後には中村礼子に奪い返されて自分の泳ぎを見失ってしまった。
 北京五輪代表選考会だった08年日本選手権では、最初の100mは高校生・酒井志穂の台頭で刺激を受け、59秒83の日本新記録で優勝して初の五輪代表を手にした。だが、本番で狙うべき200mでは、予選と準決勝を1位通過といういい流れできながらも、決勝では2年前の自己ベストも更新できず、代表権獲得はしたが2位に止まった。
 その後、6月のヨーロッパ遠征で2分08秒80の自己新を出して北京へ臨んだ伊藤だが、初の五輪ではとうとう彼女の笑顔を見ることはできなかった。100mは8位になったものの、一度も59秒台は出せず。200mは準決勝落ちと、不満の残る結果に。またしても大幅な日本記録更新で銅メダルを獲得した中村に遅れをとった。
 そんな伊藤は今季、日本選手権での自由形挑戦を明言した。日本短水路選手権でも200mは日本人2番手の3位に。「更なる欲を持つことで、積極性を引き出す」という狙いだろう。
 意識が変わった彼女は200m背泳ぎで、100mで短水路世界新を出した酒井に競り勝ち、2分03秒01の日本新をマークした。この記録は昨年の同大会で中村が出した当時の世界記録を0秒23上回るものだ。
 新たな挑戦を始めた伊藤への期待が膨らんできた。

 

※本文中の写真は競泳ジャパンオープン2009より

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