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注目選手紹介
寺川 綾

所 属

ミズノスイムチーム

種 目

背泳ぎ

文・折山淑美

 100mは4位で200mは3位。ハイレベルな戦いが繰り広げられた女子背泳ぎの代表争いに敗れ、2大会連続の五輪出場の夢が途絶えたことで、寺川綾は逞しくなった。
 アテネ五輪後は環境を変えようとアメリカのロサンゼルスへ拠点を移したが失敗。その後は日本代表から外れ、07年世界競泳で代表にはなったが、中村礼子や伊藤華英からは水を開けられていた。そして北京五輪代表漏れ。多くの人の頭の中には“寺川引退”の文字が過っただろう。だが彼女は復活への闘志を燃やしていた。8月のUSオープン100mでは、自身初の1分0秒台となる1分00秒68をマーク。12月には短水路50mで中村真衣が持っていた日本記録を更新したのだ。
 さらに1月からは「上を目指すなら平井先生のところだと思った」と、北島康介や中村礼子を育てた平井伯昌コーチに師事した。そして1月末のコナミオープン(長水路)は50m28秒11、100m1分0秒53の自己ベストで泳いで優勝。「いきなり59秒台というのではなく、まずは1分0秒1~2台では泳いでおきたかった」と、一歩一歩、着実にステップアップしていきたいという意識を見せた。
 その後も2月の東京都記録会50mでは26秒40の短水路日本新をマーク。日本短水路選手権では酒井には敗れたが、50mは2位で100mは日本人2番手の4位と安定した泳ぎを見せている。
 元々、勝負強さには目を見張るものがあった彼女。“生まれ変わった寺川綾”に注目したい。

 

※写真は世界競泳2007より

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