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女子背泳ぎ50mと100mで中学記録と高校記録を次々と更新してきた酒井志穗。159㎝と小柄な彼女の、勝負へ懸ける高い意志を見せてもらえたのが昨年の日本選手権だった。スタートの上手い中村礼子を上回るスタートでトップに立った彼女は、気迫の溢れるレースをした。結果は1分00秒45の高校新で3位。世界大会のメダリストらとの戦いだったにも係わらず、レース後は「悔しいのひと言です。北京の切符を手に入れられなかったので納得はしてないです」と、無念さを露にした。
そして6月のジャパンオープンでも、五輪代表の中村と競り合い、100mだけでなく200mでも2分09秒58と高校記録を大幅に更新。50mでは中村と同着で28秒25の日本記録を樹立したのだ。
五輪落選の無念さをバネにした彼女の躍進はそれだけでは止まらなかった。8月のジュニアオリンピックでは、50mで08年世界ランキング4位となる27秒97の日本新を出し、100mは59秒44、200mは2分09秒06まで高校記録を伸ばした。
さらに今年2月の日本短水路選手権は、得意のバサロを存分に活かして100mでは56秒15の短水路世界記録を樹立。200mでも伊藤華英に0秒03だけ競り負けたが、前年の同大会で中村が出した当時の世界記録を0秒20上回る記録だった。「世界新を狙うつもりでなければ、世界とは闘えないと思った」
とまでいう酒井。引退した中村に代わって世界へ飛び出す準備は、もう万全に整っている。
※写真は競泳ジャパンオープン2009より
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