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予想会

JAPAN SWIM 2009
第85回日本選手権水泳競技大会 競泳競技
予想会

財団法人 日本水泳連盟
会長 佐野 和夫

JAPAN SWIM 2009/第85回日本選手権水泳競技大会 競泳競技を開催することになりました。ロンドン五輪に向けてスタートになる年ということで、大変重要な大会になります。加えて本年は辰巳から離れ、新装となりました古橋廣之進記念浜松市総合水泳場で開催されるということで、選手も新しい雰囲気で、いつもと違った意味でファイトが沸くのではないかと思っております。しかもこの大会は世界水泳、ユニバーシアード、日豪対抗といった大会の選考がかかっておりますので、しかもこの大会の結果のみで決まるという部分もございますので、選手も重要視しております。また新しいスタートとなると思っております。


財団法人 日本水泳連盟
常務理事 安部 喜方

大会参加のエントリーが確定しましたのでお知らせいたします。参加団体は353団体、参加選手は1075名、うち男子は559名、女子は516名です。種目数ですが、男女合わせて2127種目、男子が1087種目、女子が1040種目と前年に比べまして大変に多い参加種目となっております。


財団法人 日本水泳連盟
常務理事、競泳委員長 上野 広治

特に今大会は準決勝がなく、予選と決勝のみとなっております。選手からすれば、大分層が厚くなってきておりますので、B決勝では選考の対象にならないということもあり、予選で8番以内に残り、決勝に備えるということになると思います。
 
■男子自由形
まず50mですが、調整の報告を聞きますと、伊藤真選手(ミズノ)が力をつけてきていると聞いております。日本記録は山野井選手が2001年の福岡での世界選手権で3位に入った記録がいまだに残っているという状況です。ぜひとも、この記録の更新を狙ってもらいたいと思います。100m、200mに関しては、リレーの派遣標準記録が重要になってきます。100mに関してはメドレーリレーの自由形の要員ということで、優勝すればという条件はありますが、100m、200mの4位までのタイムがこの派遣標準記録に届いてほしいという部分があります。4×100m自由形リレーの派遣標準記録が3分15秒90です。このタイムは4人の選手のタイムが49秒00を割っているという状況になりますので、何名かが49秒を割るタイムで入ってこないと切れないということになります。この種目がリレーのなかでは難関の種目になるかなと思います。牽制しあっていたら、この記録は絶対に出ませんので、その部分は期待するとこではないかなとは思います。逆に男子の200m自由形につきましては、昨年のオリンピックでの実績も含め、ここに松田丈志選手(レオパレス21)はエントリーしておりませんが、奥村幸大選手(イトマン)などは年明けの体調不良から回復し、非常にタイムを上げてきているという報告を受けております。内田翔選手(群馬SS)も力がありますし、葛原俊輔選手(セントラル東戸塚)、日原将吾選手(あかやまSS)といった新鋭、そして松本尚人選手(FREESTYLE)、物延靖記選手(セントラルスポーツ)にはオリンピックの経験があるということで、この6名の争いが楽しみな部分です。400mに関しては松田選手の3分44秒99という日本記録が非常にレベルの高い記録ではありましたが、昨年のオリンピックでは決勝に残れなかったとうことで、世界のレベルは非常に上がってきております。松田選手は200mバタフライでも期待出来るのですが、アメリカでの高地トレーニングの様子を平井コーチから聞くと、昨年よりは非常にタイム的にも上がってきているそうです。世界記録に届くのは難しいとは思いますが、昨年のオリンピックの状況も韓国、中国の選手がランキングの1位、2位に入ってきていますので、それに加わるくらいの力はつけてきているのではと思います。また各50m種目、800m自由形、1500m自由形は派遣標準記録を多数切ってくるのではないかと予想しております。
 
■男子背泳ぎ
50mでは、派遣標準記録が25秒39ということになりますので、古賀淳也選手(スウィン埼玉)、入江陵介選手(近大)、内田征平選手(セントラルN)、山口雅文選手(ミズノ)あたりは切ってくるのではないかと思っております。まず決勝に残って、決勝で2位までに入って、派遣標準記録を切るということが条件になってくると思います。男子の背泳ぎでは入江選手、山口選手も昨年の全米選手権で53秒台で泳いでいるという実績があります。このあたりの選手が凌ぎを削って、宮下純一の日本記録を突破してもらいたいところですし、200mに関しては入江選手がいかに世界記録に近づくかということ、そしてローマの世界選手権ではぜひともメダルを獲得してもらいたい種目でもあります。
 
■男子平泳ぎ
北島康介が抜けた穴、2月の短水路選手権では立石諒選手(キッツウェルネス藤沢)が活躍しておりましたが、長水路となりますと北京オリンピックに出場しました末永雄太選手(T.アリーナ)、200mで2分10秒を切っている大塚一輝選手(KONAMI高崎)、そこに立石選手を加えたあたりが、いかに凌ぎを削りあうかというところなんですが、100mも200mも国内のレベルが上がってきております。ちょっと油断をすれば予選落ちする可能性もあると思います。ですから予選からある程度のところに来ないと、決勝には進出できないのではと考えております。
 
■男子バタフライ
100mに関しては藤井拓郎選手(KONAMI)、オリンピックには出ておりませんが河本耕平選手(SNW)が国体では雨という悪条件のなかで51秒台を出すなどレベルが高いです。合わせて岸田真幸選手(キングソフト)、51秒台の選手が3人いるということで、凌ぎを削りあって、ぜひとも日本記録を狙ってもらいたいと思います。藤井選手の51秒28というタイムは、オリンピックで決勝に残ったときが51秒5でしたので、ローマでもメダルの可能性が出てくるのではないかと思っております。200mに関しては松田選手、また佐野秀匡選手(ミズノ)、坂田龍亮選手(セントラルスポーツ)、金田和也選手(法大)が1分56秒台ですが、100mに出場する入江晋平選手(KONAMI)あたりが100mで1分54~55秒で入ってくる可能性があるのではないかと思っております。入江選手は100m、200mとも非常にいい状態で入ってきているという報告を受けておりますので、有力選手がいなくなった穴を埋める選手ではないかなと思っております。
 
■男子個人メドレー
高桑健選手(自体校)がオリンピックに出場していますが、アテネのときには200m、400mともども2名ずつ決勝に残っていたと思います。北京には400mに選手を派遣出来なかったという状況からしますと、底上げをしなければなりません。層は多少なりとも厚くはなってきていますが、かつてよりは多少後退しているところもあります。是非とも200mでは高桑選手の日本記録の1分58秒22、そして400mでは三木二郎の4分14秒79を破ってくるような形でなければなりません。特に400mに関しては、世界選手権では1日目に行われる種目ということで、流れを作る役割もあると思います。
 
■女子自由形
50mにつきましては源の日本記録が長い間、破られておりません。この記録を突破できるかというと疑問の残るところです。ただし、100mに関しては上田春佳選手(東京SC)、山口美咲選手(近大)、金子栞選手(日大高)、伊藤華英選手(セントラルスポーツ)といますが、特に上田選手と山口選手が54秒台に入ってくるかどうか、そして伊藤選手がどのくらいの記録で泳ぐかによって、リレーの派遣標準記録3分42秒52を突破する可能性が大いにあるのではないかと思います。800mリレーに関しては派遣標準記録が7分56秒26と、これも上田選手、山口選手、伊藤選手といったところを考えますと、充分突破できると考えますし、上田選手が1分57秒台をコンスタントに出してきていますので、日本記録の更新あるいは56秒台、55秒台まで上がってくれればと思います。400m、800mに関しては若干レベルが下がってきているという状況にあります。これは柴田の引退を含めて誰が優勝してもおかしくない状態だと思っています。第一人者に矢野友理江選手(KONAMI西日本)がおりますが、藤野舞子選手(FBインターナショナル)がくる可能性もあります。1500mについては、エントリーした選手の誰が優勝するかによって、世界選手権に出場する選手の状況も変わってくるのではないかと思っております。
 
■女子背泳ぎ
50mに出場する酒井志穗選手(ブリヂストン)、寺川綾選手(ミズノ)がいます。世界記録は27秒66という記録が最近出ました。まだFINAのHPには出ておりませんが。また酒井選手も昨年のジュニアオリンピックで27秒97を出しております。100mに関しても酒井選手が59秒44、伊藤選手も59秒83と、これもレベルの高いところですが、酒井選手には中村礼子の日本記録を破り、予選、決勝と戦いながらいいタイムを出してもらいたいと思っております。合わせて寺川選手が自己ベストを出してきておりますので、どこまで迫れるかという部分もあります。200mに関しては酒井選手、伊藤選手、福田智代選手(KONAMI高崎)が中村礼子の日本記録2分07秒13を考えますと、自己ベストを更新しながら代表権を獲得するということが、世界選手権に出場するための最低限の条件かなと考えます。
 
■女子平泳ぎ
50mですが、派遣標準記録が31秒59というところを考えますと、杉山沙侑南選手(日大三島)のスプリント力に期待です。また世界選手権で出たいんだという気持ちの部分も、その条件に加えられてくると思います。また実績から言いますと三輪芳美選手(KONAMI)、田村菜々香選手(きらら山口)、佐藤かほり選手(い志井ワールド)なども力がありますし、また新鋭の松島美菜選手(セントラルスポーツ)が世界選手権に行きたいという意欲を持てば可能性のある競技だと思います。100m、200mに関しては第一人者の田村選手、種田恵選手(ミズノ新潟)、若手の福留景子選手(鴨池SS)、浜野麻綾選手(スウィン大宮)、北川麻美選手(早大)あたりが、派遣標準記録を破りながら、上位2位以内に入ること、また田村選手や金藤理絵選手(東海大)は高地トレーニングでもいいタイムで来ているということを平井コーチから聞いております。
 
■女子バタフライ
50m、100mは加藤ゆか選手(東京SC)、100m、200mに関しては秋山夏希選手(Sports1)、星奈津美選手(スウィン大教)。特に期待するのは秋山選手、星選手が中西悠子の日本記録を突破できるか、この中西の記録2分06秒38もメダル圏内ではあったんですが、北京オリンピックで記録が上がり、またその後もレベルの高い記録が出ております。そのことを考えますと2分05秒台に入ってこないと、メダルの獲得も厳しいのではないかと思っております。200mバタフライ、200m背泳ぎといつもメダルを獲っていた種目の選手は現状残っておりますので、その選手たちがメダルを獲る条件として中村礼子や中西悠子の記録をこの大会で破ってこないと、ローマの世界選手権では決勝に進出出来ても、メダルは獲得できないのではないかと考えます。
 
■女子個人メドレー
200mに関しては北川選手が北京オリンピックで決勝に残っていますので、まずは日本記録の更新、そしていかに順位を上げられるかだと思います。400mに関しては藤野選手が北京オリンピックで自己ベストを更新しましたが、やはり田島寧子の日本記録を破ってこないといけません。また加藤和選手(福島SS)、それから若手の選手も出てきております。中学生で4分42秒あたりで泳いでいる選手もいますので、こういう選手がこの選考会で力を発揮してくれることを期待しています。
 
 
男女400m個人メドレーと男女400m自由形、幸い松田選手に勢いが出ています。ただ、世界選手権、オリンピックとなりますと、このあたりの競技がどうしても1日目にあります。そういう点で北島康介がいなくなったときに、チームに勢いをつけられるかどうかも大きな責任になってきますので、昨年からこのあたりの強化を含めて合宿を行ってきました。その辺の成果を見たいところでもあります。

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