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昨年7月の世界水泳、藤井は悔しい思いをした。高速水着の影響もあって一気にレベルが上がった大会で彼は、100mバタフライ予選で51秒24の日本新を出しながらも、準決勝をクリアできず、11位に止まった。また200m個人メドレーでも準決勝落ちと、個人種目での決勝進出を果たせなかったからだ。
彼がその存在を大きくアピールしたのは08年北京五輪だった。100mバタフライで予選から51秒50の日本記録を出し、その後51秒台を連発して6位入賞を果たした。さらにはメドレーリレーでも予選50秒86、決勝50秒89のラップタイムで泳いで日本の銅メダル獲得に大きく貢献。初の世界大会だったにも係わらず、自分が持っていた力を出し切ったのだ。
その勢いは09年になっても持続していた。2月の東京都選手権では100mバタフライで51秒28の日本新をマークし、4月の日本選手権では100m自由形でも48秒73の日本記録を出した。
世界水泳後は、その悔しい思いを踏み台にして、12月の東アジア大会では、100m自由形の日本記録を48秒49にまで伸ばした。そして、新たな水着規則で行われた2月の競泳ジャパンオープンでは、短水路日本記録には及ばないものの、100m自由形と100m個人メドレーではキッチリ優勝と、今年も好調さを見せつけている。
新ルールの水着で、自身が持つ100mバタフライと100m自由形の日本記録にどこまで迫ることができるか。今年の藤井の見所は、その一点に絞られるのだろう。
※写真は競泳ジャパンオープン2010より
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