|
北京五輪出場を逃した悔しさと、年下の入江陵介の活躍に刺激された古賀は昨年、大きな変身を果たした。
4月の日本選手権では得意の50mのみならず、100m背泳ぎでも当時の世界記録に0秒33まで迫る52秒87の日本新記録で優勝し、2冠を獲得。「50mのスペシャリスト」という自らまとっていた殻を打ち破り、“背泳ぎの古賀”へと生まれ変わったのだ。
その後は入江に日本記録更新を許したが、8月の世界水泳では強敵のアーロン・ピアソル(アメリカ)が準決勝で敗退するという幸運を活かし、再び日本記録を取り戻して優勝を果たした。「50mの折り返しで陵介を0秒2離しておけば勝てると思っていました。準決勝、決勝とずっと隣同士のレーンで泳いだのでイメージが作りやすかった」という古賀は、ライバルの入江をターゲットにすることで、栄冠を獲得することができたのだ。
さらに大会最終日の50mでも2位になり、世界の中での地位を確立した。
その自信は今年も健在だ。2月の競泳ジャパンオープンの50mでは、実力者のランダル・バル(アメリカ)を抑えて優勝。100mでも入江を0秒39離して優勝と、取り組んでいるバサロとキックの強化の成果を見せた。
日本選手権ではもちろん、100mでは入江との優勝争いになる。世界王者の意地とライバルの存在が、どんな記録を生み出させるかに注目だ。
※写真は競泳ジャパンオープン2010より
|