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注目選手紹介
入江 陵介

所 属

イトマン

種 目

背泳ぎ

文・折山淑美

 昨年の入江は、これまでにはないプレッシャーとも戦わなければならなかった。ポスト北島康介を期待される立場になったうえ、4月の日本選手権では当時の世界記録に0秒08まで肉薄する日本記録を樹立。そしてその1ヶ月後の日豪対抗では、結局公認はされなかったものの、それまでの世界記録を1秒以上も上回る1分52秒86を叩き出し、名実ともに次の日本競泳界を背負っていく存在となったのだ。

 そんな中、入江は周囲の期待の大きさに惑わされることもなく、7月のユニバーシアードでは100mと200mの2冠を獲得。その直後の世界選手権でも、200mでは日豪対抗で出した記録を上回る1分52秒51の日本記録で銀メダルを獲得。そして12月にも東アジア大会へ出場して、50mから200mまでの個人種目と、400mメドレーリレーの4冠を獲得と、安定した成績を残し続けたのだ。それはまさに、北京五輪以降の彼の、精神面での成長を如実に顕す結果でもあった。

 さらに100mでも9月のインカレで日本記録を奪還したように、以前から取り組んでいるバサロの強化が、徐々に実を結びつつあることも証明している。

 2月の関西選手権200m圧勝でスタートを切った今年の入江。競泳ジャパンオープンは、100mは古賀淳也に、200mもマークス・ローガン(オーストラリア)に敗れて無冠に終わった。だが100mでは自己記録を更新し、確かな手応えを得ることができた。

 美しく技術も高い泳ぎは、新しい水着ルールの中でも力を発揮するはずだ。ライバル古賀との争いだけでなく、世界との戦いに向けて進化する入江の姿を、日本選手権でも目撃できるはずだ。

※写真は競泳ジャパンオープン2010より

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