|
北島康介が帰ってくる。
昨年11月、北島康介が東京SC招待記録会に出場した北島、さすがともいえる勝負強さを見せたのは3日目の50mだった。「まだ北京の感覚が自分の中に残ってくれていたのは嬉しい気がする」
と話した初日の100mは、最初の50mを15ストロークで入るゆったりした泳ぎで1分02秒22だった。翌日の200mは2分14秒31で立石諒に2秒近く遅れる結果に。そして最終日の50mは、予選7位で何とか決勝へ進出したのだった。だが決勝では28秒43で1位に。平井伯昌コーチも「それまでのレースと練習を見ていて、早い動きがあまりできていないと思った。だが決勝ではうまく泳ぎがハマッて。さすがだなと思いました」と評価したのだ。 その後アメリカで大会に出場していた北島は、2月12日からは長水路のミズリーGPに出場。100mは1分01秒11で優勝し、200mは2分11秒33で、北京五輪アメリカ代表のエリック・シャンテウに次ぐ2位になった。「自分なりに質の高い練習が段々できるようになったので、自然に追い込むこともできるようになった」
という北島は、その後は平井コーチの下でコロラド州での高地合宿に参加している。その中でどこまで地力を上げ、泳ぎを研ぎ澄ませられてきているのか。
当然のように期待される彼は、周囲の期待やプレッシャーを自分の力に変換できる能力を持っている選手だ。
日本選手権では、競泳ジャパンオープンでも3冠を獲得し、新エースへの足掛かりを着々と築きつつある立石との戦いになるはずだ。そんなライバルを相手に、北島が王者の意地とプライドをどんな泳ぎで見せてくれるのか。彼のロンドン五輪への第一歩は、この大会最大の注目ポイントになるはずだ。
※写真はジャパンオープン2008(長水路)より
|