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北島康介が不在だった昨年、4月の日本選手権で50mと100mを制し、やっと世界の舞台へ立った立石だが、その役割を果たしきれたとはいえなかった。
5月の日豪対抗では100mだけでなく、世界水泳の代表権を逸した200mでも自己ベストを出して優勝したが、7月の世界水泳では50mは予選落ちの19位、100mは準決勝へ進んだが、0秒01差で決勝進出を逃す、惜しい9位に終わったのだ。
「前半は予定通りに27秒台で入れたが、迷いも少しあった。後半は自信が付いていたのでいけるかと思ったが、ラストで空回りして疲れてしまった部分もある。まだ練習が足りていない」
と反省した。それでも12月の東アジア大会では、50mと大会新を出した100mと200mで優勝。400mメドレーリレーも含めて4冠を獲得と、日本代表としての責任を果たした。
その後は張りつめていた気持が切れ、練習ができない日々が続いたという。だが2月の競泳ジャパンオープンでは、50mと100m、200mでともに、昨年の世界水泳200m代表だった富田尚弥を抑えて優勝し、3冠を獲得した。そして翌日からは単独でアメリカ合宿へ出発。「泳ぎ込みはもちろん、甘えられない環境に身を置いて自分を試してきたい」と、シーズンに向けて意欲的な取り組みをしている。
素質の高さを期待されながら、北島という重しがなどがあってなかなか頭角を顕しきれなかった立石が、その意気込みをどういう形で表現してくれるか。北島との対決で高々と、“新エース”の名乗りを挙げたい。
※写真は競泳ジャパンオープン2010より
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