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05年から日本代表入りしていながらも、北京五輪は代表を逃した佐野。その悔しさを晴らすため、その後は心機一転を図ってアメリカの南カリフォルニア大へ拠点を移した。
それでも「しばらくは前向きになれなかった」と、昨年の日本選手権でも400m個人メドレーは3位、200m個人メドレーは4位と、かつての泳ぎを取り戻せずにいた。
だが世界の強豪が集まる中での練習で刺激を受け、徐々に集中力を取り戻した。2月27日からの日本短水路選手権では、新たな水着規制ルールの大会でありながら、200m個人メドレーでは自身が昨年マークしていた短水路日本記録を1秒以上更新。さらに専門外の200mバタフライでも、07年に柴田隆一が出していた日本記録を0秒33更新する1分50秒97で泳いで2冠を獲得したのだ。佐野はこの大会で唯一の、日本記録樹立者だっただけに価値のあるものだ。
佐野は元々力を持っていた選手。見事な復活劇を果たした上に、「本来は個人メドレーの選手だが、200mバタフライも視野に入れながら取り組んでいきたい」と、これまで以上の意欲を持っている。
個人メドレーで第一人者への復活を目指すとともに、世界大会連続銅メダルの松田丈志にも挑戦する日本選手権では、彼の復活劇第2弾がどう展開されるか。佐野は一躍、大きな注目を集める選手のひとりに躍り出た。
※写真は競泳ジャパンオープン2010より
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