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昨年は競泳ジャパンオープンの100mで短水路世界記録を樹立という、華々しいスタートを切った酒井。だが4月の日本選手権では100mは3位、200mはA決勝進出さえ逃すという結果で、代表を狙う難しさを心の底から味わった。
それでも、50mで2位になって代表権を獲得しておいたことが、その後の幸運につながった。100m背泳ぎで代表になっていた伊藤華英が腰痛で同種目の出場を辞退したため、その代役が転がり込んできたのだ。
そのチャンスを活かした酒井は、初めての世界水泳ながらも準決勝を59秒25の日本新で泳ぎ、決勝ではそれをさらに59秒14まで縮めて4位になった。
そして11月のW杯では、ストックホルム大会の100mで56秒42のワールドカップ新を出した。さらに続くベルリン大会200mでは2分00秒18を、100mでも55秒23と2種目で短水路世界記録をマーク。高校記録を次々と塗り替えてきた才能が、一気に花開いたのだ。
そんな充実のシーズンを過ごしての今季。酒井はスロースタートといえる状態になっている。1月のコナミオープンでは100mは2位で200mは4位。新しい水着のルールで臨んだ競泳ジャパンオープンは、100mこそ日本人トップの2位になったが、タイムは57秒00。50mは寺川に敗れる3位で、200mは中学生の神村万里恵に1秒58遅れの3位に止まっている。
だがこれも、今年は4月の日本選手権当たりから徐々に上げていこうとする思惑からだろう。新鋭・神村とベテランの寺川を抑え、キッチリと日本チャンピオンになっておくことが、これからの女子背泳ぎを引っ張るべき彼女に求められることだ。
※写真は競泳ジャパンオープン2010より
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