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大会の見どころ

第49回日本短水路選手権水泳競技大会

大会の見どころ

産経新聞社運動部
橋本 謙太

 水泳の第49回日本短水路選手権JAPAN OPEN 2008 が2月23、24の両日、東京辰巳国際水泳場の25bプールで行われる。北京五輪代表選考会となる第84回日本選手権(4月、東京辰巳国際水泳場)の前哨戦として、各選手にとっては自身の調整ぶりを確認する絶好の機会となる。主力選手の一部は強化スケジュールの関係等により大会不参加となるが、日本水泳連盟の上野広治競泳委員長は「男女合わせて2桁の日本記録が期待できる」と話す。見どころの多い大会となりそうだ。
 
 

【男子】
 
ジャパンオープン
 北京五輪で平泳ぎ2大会連続2冠の期待がかかる北島康介(日本コカ・コーラ)は、東京都選手権最終日の2月3日、インフルエンザを発症し、二百bのレースを棄権。5日間の休養を余儀なくされた。調整への影響が気がかりだが、2日に行われた百bでは、一昨年の日本選手権を制した記録を上回る1分0秒70で優勝。冬場のトレーニングが順調に進んでいたことを証明しており、どの種目に出場しても、力は抜けているのは言うまでもない。1月31日から2月5日にかけて北京で五輪テスト大会として行われた中国オープン競泳で平泳ぎ2冠を達成した立石諒(キッツウェルネス藤沢)の泳ぎにも注目が集まる。
 
 北京五輪出場権争いにおいて最激戦区の1つとなるのが、男子二百bバタフライだ。2005年世界選手権銀メダルの松田丈志(ミズノ)、日本選手権2連覇中の柴田隆一(チームアリーナ)に、アテネ五輪銀メダリストの山本貴司(近大職)らが、北京行きの2枚の切符を求めて争うことになる。今大会は、山本が不参加のため、松田と柴田の一騎打ち。両者とも日本選手権を前に、ライバルに対する自信をつけておきたいところだ。百bは、日本記録保持者の高安亮(KONAMI)が優勝争いの軸。スピードを身につけてきた柴田との対決になる。
 
ジャパンオープン
 百b自由形も混戦模様。日本記録保持者の佐藤久佳(日大)は、長水路でも昨年9月の日本学生選手権で日本人初の48秒台をマーク。だが、2月の東京都選手権では、伊藤真(東京SC)が佐藤を下し、優勝している。この2人に、ともに長水路で49秒台の自己ベストを持つ細川大輔(GUNZE)、小島貴光(KONAMI)がからむ展開となりそうだ。五十bは伊藤、二百bは細川が軸。四百・は、松田丈志(ミズノ)が抜けている。
 
ジャパンオープン
 背泳ぎ二百bも、期待の若手、入江陵介(イトマンSS)が1月のコナミオープンで長水路の日本記録を更新したことで、一気に熱を帯びてきた。今大会では、日本記録保持者の森田智己(セントラルスポーツ)と前日本記録保持者の中野高(ミズノ)の争いとなる。五十b、百bは日本記録保持者の森田がリード。06年アジア大会の五十bを制した古賀淳也(スウィン埼玉)、同大会百b優勝の宮下純一(ホリプロ)らが追う。
 
 個人メドレー四百bは、06年アジア大会を制した佐野秀匡(ミズノ)が優勝争いの中心。同2位の谷口晋矢(自体校)がこれを追う。二百bは長水路の日本記録保持者、高桑健(自体校)と佐野の争いになりそうだ。

 


【女子】
 
ジャパンオープン
 世界記録更新への期待が高まるのが、女子二百bバタフライのアテネ五輪銅メダリスト、中西悠子(枚方SS)。1月12日に自身が保持していた日本記録を0秒42更新する2分3秒79を記録。世界記録にあと0秒26まで近づき、本人も「いいプールで泳ぐので、ねらっていきたい」と気合い十分。年末年始の豪州合宿でも精力的に練習に取り組み、北京に向けての臨戦態勢は整いつつある。
 
 バタフライでは、中国オープンの二百bで長水路の日本歴代2位の2分7秒35をマークした星奈津美(スウィン大教)にも注目。自己ベストを一気に2秒80も更新した伸び盛りの17歳がどんな泳ぎをみせるか。五十b、百bは、スタートダッシュに定評がある日本記録保持者の加藤ゆか(山梨学院大)に、土肥亜也子(KONAMI)が挑む。
 
ジャパンオープン
 アテネ五輪女子八百b自由形の金メダリスト、柴田亜衣(チームアリーナ)の仕上がり具合も、今大会の見どころの1つ。北京に向けては四百bと八百bに専念する意向だが、1月のコナミオープンでは八百b、四百bとも2位。調整段階とはいえ、一抹の不安が残っただけに、ここで弾みをつけたい。自由形の二百bは、上田春佳(東京SC)が優勝候補。1月の東京都北部ブロック公認記録会で、1分56秒49の日本新記録を達成。自信を持って今大会に乗り込む。五十bは日本選手権3連覇中の山田香(ニスポ元住吉)が強い。
 
ジャパンオープン
 背泳ぎは中村礼子(東京SC)、伊藤華英(セントラルスポーツ)、寺川綾(ミズノ)と役者が顔を揃えるが、リードしているのはやはり、アテネ五輪銅メダリストの中村。昨年の世界選手権では、二百bだけでなく、これまでやや苦手とみられてきた百bでも銅メダルを獲得。この冬場には多い日は2万bの泳ぎ込みをこなすなど、隙はなく、今大会では二百bの世界記録更新さえ視野に入れる。その二百bで、この中村を追うのが伊藤。アテネ五輪出場を逃した悔しさをバネに、このオフはこれまで以上に精力的にトレーニングに励み、オープン参加した2月の東京都選手権では2分10秒81と、中村同様に好調ぶりをアピールした。06年パンパシフィック選手権銅メダルの五十嵐貴美(鹿屋大学院)も、粘りある泳ぎで表彰台をねらう。
 
 平泳ぎは、五十bは三輪芳美(KONAMI)が、二百bは05年世界選手権4位の種田恵(JSS長岡)が優勝争いの中心。百bはこの2人に、昨年高校記録を更新した野瀬瞳(大野城SC)らが絡む混戦か。個人メドレーの百bは、北川麻美(スウィン大宮)が、四百bは日本記録保持者の藤野舞子(FBインター)がそれぞれ優勝争いの本命。二百bはこの両者の争いとなる。
 

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