―日本選手権では2種目で優勝。二百メートルで3位でした。
「結果はよくなかったがしかたがない。世界選手権では割り切って五十メートルと百メートルで頑張らなくてはいけない。二百メートルに出られないのは残念だけど、今年でよかったかなと思う。去年からトレーニングができていなかった。こんな悔しさを味わうなんて、あまりできない経験をした。3位は、ショックだった。日本での試合は少ない。そういう中でうまく力を出せなかったのが悪かった」
―今年はスプリント力に磨きをかける?
「ここ1、2年自己記録を更新していないので、原点に戻って百メートルに力を入れてもう一回1分を切る力を付けたい。海外の選手に『ここで終わったな』と思われるのはよくない。きっちり自分の力を出して、二百メートルに出られなかった分百メートルで結果を残すことが条件であり自分に対する挑戦だ」
―五十メートルは。
「五十メートルの選手は百メートル、二百メートルの選手とは違うけど、逆に楽しめる。2年前の世界選手権は百メートルの後で棄権した。チャンスもあると思ってやりたい。百メートルにも生かせればいい。強い選手もいる。違う種目に挑戦する気持ちが強い」
―五輪後、モチベーションがなかなか上がりませんでした。
「作り出すより(やる気になるのを)待っていた感が強かったかな。練習を始めるのが遅かったが、それは悪いことだとは思わなかった。今年は本当にいい1年になると思います。ぼくは(勝負は)オリンピックと思っているんで、そういう意識がある以上(五輪の翌年で)こういう結果になったとも思う。気持ちが全然違う。(初出場だった)シドニー五輪の後とも違う。気持ちで変わってくる」
―世界選手権の目標は。
「百メートルは優勝したい。59秒台前半という記録を目標にしたい。五十メートルは勝負できるところに入りたい」
文:正田裕生/共同通信
写真:フォート・キシモト |